100年前のオーブンで焼く素朴なお菓子たち。

写真mika inoüé コーディネート:田中敦子 取材・文:猫沢エミ 

Biscuiterie Pouget
ビスキュイトゥリ・プージェ(セット菓子)

7 Quai de Bosc 34200 SÈTE
Tél :04.67.74.72.38
午前8:30~12:00/月〜日、午後15:00~19:00/水〜土
種類は限られますが、Les Halles de SÈTEにも、スタンドあり。

100年前のオーブンで焼く、素朴でおいしいお菓子たち。

「かみさんとふたりでね、店を持って、毎日作って25年になるんだよ。」そう笑顔で話すジャン=マリー・ファーブルさんは、創業者一族と共に職人としてビスキュイを作り、このお店を受け継いだ。受け継いだものは、店だけではない。厳選されたシンプルな材料と秘伝のレシピ、そしてセットワーズの心意気も。「このオーブンも創業当時から使っている100年ものだ。生地をのばすローラーも、こんなの今どき見ないだろ?笑」そして、日本の古いおせんべい屋さんで見るような、ガラスの木箱に入った何種類ものナヴェット(南仏のお菓子。船型の堅いビスキュイ)を、ひとつずつ取り出して、おなかいっぱいになるまで味見させてくれた。素朴な粉の味わいが際立つ、お土産ナンバーワンの名店。

(写真左)ショコラがけのマドレーヌも絶品。Madeleines chocolat(noirとau laitの2種類あり)6個入り4€。Nature(プレーン)は、12個入りでたったの2€! (写真下)見事な手さばきで、ナヴェットの生地を成形してゆくファーブルさん。
ゴーフル生地をくるくる巻いたビスキュイ“Les chalumeaux—レ・シャリュモー”は、現存するもっとも古いセット菓子。袋入りで2.50€、缶入りもある。
ナヴェットは、アニス、オレンジの花、レモン、プレーンなど種類豊富。Kg/14€。少量買いも出来る。お土産には缶入りのものがお勧め。

 

 


BONZOUR JAPON Nº 22 [ 南仏の小さな宝石、セットへ ] より

*取材データは最新のものですが、ここで紹介される品物の値段、および各店舗の営業時間・定休日は急に変更されることがあります。また、文章は取材当時のものを使用していますことをあらかじめご了承ください。