Un thé dans le jardin

取材協力:フランス観光開発機構 佐藤由起子、写真/ゴトウヒロシ|Mika Inoüé、文/猫沢エミ、コーディネート/田中敦子

Un thé dans le jardin
アン・テ・ダン・ル・ジャルダン/ロマンティック美術館
16 rue Chaptal 75009 Paris
5月中旬~10月中旬までの夏季限定営業
月曜、祝日定休  10:00~18:00
Métro:2番線Pigalle, Blanche 12番線Saint-Georges
http://www.cafe-vie-romantique.com
 

プラムがたっぷりとあしらわれたTarte aux prunes 6€。(タルト類はすべて6€)モロッコ風の銀のティーポットでサーブされる紅茶は3.8€。塩味の食事タルトとサラダ、甘いタルトがセットになったお得な‘FORMULE DU JARDIN’15.90€など、セットメニューも充実。

シュフェール・ルナン邸として1820年に建てられたこの邸宅は、ドラクロワやショパンなどロマン派芸術家が出入りした社交場だった。その後、画家のアリ・シュフェールが私邸として使用していたが、パリ市に寄贈され、美術館としてオープン。その片隅にある温室と庭部分に、夏の間だけ素敵なサロン・ド・テが現れる。以前‘レ・ケーク・ドゥ・ベルトラン’という名前で、そのおいしさが通の間で話題だった店。長年ベルトラン氏と共に仕事をしていた現オーナーのカティが店の経営権を買い取って、今年、めでたく再オープンとなった。「名前は変わったけれど、お店のコンセプトもレシピも何ひとつ変えないわ。実は今日が記念すべきオープンデイなの。だから、あなたたちが最初のメディア取材なのよ。」とカティ。まあ!それはボンズール・ジャポンとしてなんたる光栄。夏だけの幻みたいな美しいサロンで、おいしいケーキとお茶をどうぞ。

 

ショパンの恋人としても有名な作家、ジョルジュ・サンドの遺品や資料が数多く収められている美術館内。
温室をそのまま使った店の中には、自然の泉が!ここで注文して、お庭の席へ運んでもらう。 
塩味の食事ケーキもお勧め。しっかりと焼かれた複雑な味わいのCake figue jambonはいちじくとハム入り。5.50€
日替わりのキッシュはふんわり滑らかな口当たり。Tarte aux légumes 6€

 


BONZOUR JAPON Nº 16 [パリの美術館カフェで、のんびりゆったり] より

*取材データは最新のものですが、ここで紹介される品物の値段、および各店舗の営業時間・定休日は急に変更されることがあります。また、文章は取材当時のものを使用していますことをあらかじめご了承ください。