市民の祈りの聖堂とフルヴィエールの丘

コーディネート/田中敦子, 写真/Mika Inoué, 取材・文/猫沢エミ

La chapelle Sainte Marie
La Basilique de Notre-Dame de Fourvière
フルヴィエールのサン・マリー礼拝堂とバジリック・ノートルダム大聖堂

8 Place de Fourvière 69005 Lyon
Tél:04.78.25.85.78
7:00~19:00 入場無料
http://www.fourviere.org

 

ペストからリヨンを守った、
市民の祈りの聖堂。

リヨンを一望できるフルヴィエールの丘に立つ、礼拝堂と壮麗な大聖堂。ところで ‘フルヴィエール’とは‘古い公共集会場’という意味を持つのだが、ローマ時代の古い名前のついたこの場所に、12世紀、聖マリアと聖トーマス・ベケットを奉るため、前身となる聖堂と2つのチャペルの建設が始まった。1643年、ペストの大流行の際に、神の庇護を受けるべくミサを行った20日後、惨事は止み、その後、二度とリヨンの街はペストに冒されることがなかった。1872年から1896年にかけて、建築家のピエール・ボサンが新たな聖堂の建設に着手。そのスタイルは、様々な建築様式をミックスした時代分類の出来ないユニークなもので、訪れる人々に今も尚、新鮮な驚きを与え続けている。

(左)画家Orselよって描かれた、リヨンの街をペストから守るための祈りの絵。聖母の足元にいるライオンがリヨンの街を表している。(右)ペスト鎮静祈願のミサでも絶やされることなく灯った蝋燭。

 

 

フルヴィエールの丘と大聖堂へのアクセス

メトロD線でVieux-Lyon駅まで行き、そこから地上階にあるFuniculaire(ケーブルカー・写真右)、FOURVIERE方面に乗り換える。(‘LYON CITY CARD’(http://www.bonzour.jp/travel/1035/ を参照)は、Funiculaireでも使えます!)終点で下車すると目の前が大聖堂。行きはケーブルカーで登り、帰りは大聖堂の下に広がるJardins des Roses (バラの庭)~Le parc archéologique(考古学公園)の遊歩道Montée Saint-Barthélemyなどを歩いて下るのがお勧め。リヨンの街を眺めながら、自然豊かなお散歩を楽しもう。途中、右手に見えてくる、2世紀頃に建設されたガロ・ローマ劇場(写真上)へ立ち寄るのをお忘れなく!

 

La Tour métallique
ラ・トゥール・メタリック

リヨンの街からフルヴィエールの丘を眺めると、誰しも必ず目に止める、エッフェル塔に激似のなんともキッチュなあれは何?! 街を一望できるパノラマ・レストランを作りたかったオーナーのギイ氏が、1894年にエンジニアのジャック・ブフォーに依頼し、建設。1953年にラジオ・テレビ局のRTFが買い取り、現在では街の電波塔として市民から愛されている。大聖堂前からもばっちり見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 


BONZOUR JAPON Nº 19 [古都・リヨンを巡る旅 後編] より

*取材データは最新のものですが、ここで紹介される品物の値段、および各店舗の営業時間・定休日は急に変更されることがあります。また、文章は取材当時のものを使用していますことをあらかじめご了承ください。