今、一番気になるパリのパティスリー Bonzour Japon N°31

Bonzour Japon N°31 /2012年

特集「今、一番気になるパリのパティスリー」
最先端のケーキたちと、注目すべきシェフ

À Paris, Patisserie traditionelle et à la mode

 

 

フランス語で、ケーキを含むお菓子の総称はPâtisserie=パティスリー。現存する主なフレンチ・パティスリーの歴史はさかのぼること14世紀。1533年、当時の王アンリ2世のもとへイタリア大富豪のメディチ家からカトリーヌ・ド・メディシスが輿入れしたことから始まる。彼女の結婚に伴い、ソルベ(シャーベット)やマカロン、ビスキュイなど現在のパティスリーの根幹を成すお菓子たちが、職人と共にフランス文化へもたらされ、1615年には、スペインの王女アンヌ・ドートリッシュがルイ13世へ輿入れし、ショコラが伝わった。かのマリー・アントワネットの名言(迷言?)「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない!」のフランス革命後、それまで貴族のお抱え職人だったパティシエたちが、続々と自分の店を持ち、一般層へもフレンチ・パティスリーの文化は華麗に花開いてゆく。そんな歴史あるフランスのパティスリーは、いつでも世界中のお菓子業界から注目のまと。伝統と最先端、ふたつの顔を持つパリのパティスリーと、それを作るシェフを編集長・猫沢エミが体重増加を押して(笑)全試食のリアルレポート!さあ、パンもいいけど、たっぷりケーキを召し上がれ♡

 

 


BONZOUR JAPON Nº 31 [今、一番気になるパリのパティスリー] より

*取材データは最新のものですが、ここで紹介される品物の値段、および各店舗の営業時間・定休日は急に変更されることがあります。また、文章は取材当時のものを使用していますことをあらかじめご了承ください。