お持ち帰りできない伝統の生菓子

写真:mika inoüé コーディネート:田中敦子 取材・文:猫沢エミ 

Pâtisserie Aprile
パティスリー・アプリル/セット伝統菓子
18 rue Honoré Euzet 34200 SÈTE
Tél:04.67.74.38.49
日曜午後定休 7:30~14:00、15:00〜20:00
http://www.patisserie-aprile.fr/

 
 

お持ち帰りできない伝統の生菓子を味わう。

地方旅行の楽しみのひとつといえば、この土地でしか食べられない伝統菓子を味わうこと。しかも、やわらかく日持ちしないケーキなどの生菓子は、持ち帰るのも難しいので、旅先限定の味の思い出になる。ここ、パティスリー・アプリルは、代々、セットを含むこの地方で生まれた伝統的なレシピを守り抜く貴重なお店。店内奥には小さなカフェスペースもあり、作り立ての伝統菓子を食べることができる。歴史に思いを馳せながら、ぜひご賞味あれ。

 

(写真下)グリーンオリーブとアニスの入った甘塩っぱいソフトビスキュイPastissou-パスティソー(3.50€/100g)は白ワインとも合いそう。
(写真左)この店の看板ケーキFrescati-フレスカティは、1890年頃にセットで生まれた歴史あるお菓子。表面はコーヒー風味のクリーム、その下にはメレンゲ層、一番下はスポンジとラムレーズンで出来ている。イタリアのケーキスタイルがセットで発展したものだそう。(ホール/16€ ワンカット/2.30€)
(写真右)セットワーズも大好きな南仏の伝統菓子、Bras de Vénus-ブラ・ドゥ・ベニュス(ヴィーナスの腕)。ビスキュイにたっぷりと包まれたバニラ風味のクレーム・パティシエにうっとり。(ホール/9.80€ ハーフ/6.90€ ワンカット/1.90€)

(写真左)跡継ぎの娘・オリアンさんは只今修行中。
とってもいい子!

 

 

 


BONZOUR JAPON Nº 23 [ 南仏の小さな宝石、セットへ ] より

*取材データは最新のものですが、ここで紹介される品物の値段、および各店舗の営業時間・定休日は急に変更されることがあります。また、文章は取材当時のものを使用していますことをあらかじめご了承ください。